傾聴において、相手が無言になった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
このような場面に遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、傾聴における沈黙の対処方法についてご紹介します。
【傾聴】沈黙の対応方法は?
沈黙を受け入れる
相手が話し終えた後、しばらく沈黙が続く場合があります。このときは、相手のペースを尊重し、沈黙を受け入れることが大切です。相手が考えを整理している場合もあるため、急いで話題を変えることは避けましょう。
焦らない
沈黙が続いても焦らず、自分から話題を振りすぎないように気をつけましょう。無理に話を進めると相手が閉じこもってしまう可能性があります。
質問を投げかける
相手が話したいことがある場合、質問を投げかけることで話を引き出すことができます。ただし、質問は開かれたものにし、相手が答えやすいようなものを選ぶようにしましょう。
無言のまま待つ
相手が考えをまとめるために沈黙を選んでいる場合、無言のまま待つことも大切です。相手が何か話したいことがあれば、自然と話し出すことがあります。
感情的にならない
沈黙が続いているときに、自分から感情的になってしまうと、相手がより閉じこもってしまう可能性があります。冷静に対処しましょう。
自分自身が話す
相手が無言のままである場合、自分自身が話してみることもあります。自分の話をすることで相手が話しやすくなる場合があります。
以上が、傾聴における沈黙の対処方法についてのご紹介でした。相手のペースを尊重し、焦らずに対処することが大切です。
会話中の無言・どうしたらいい?傾聴の観点からの対処法
日常生活でも会話していて相手が無言になると、気まずく感じたり、何かを補填しなければならないような圧迫感を感じるかもしれません。
しかし、傾聴においては、沈黙は有効なコミュニケーションの手段の1つであり、うまく活用することで相手の深層心理や意図を引き出すことができます。
傾聴の観点から無言の対処方法をいくつか紹介します。
沈黙を尊重する
まず、相手が無言になっても、その状態を尊重しましょう。無言になった理由は何であれ、相手が自分のペースで話せるように待ちましょう。
相手の感情や考えに注目する
無言の時は、相手が感じていることや考えていることを察知するために注意深く観察しましょう。無言が続くと、相手が不安や心配、悲しみなどを感じている可能性があります。それらの感情を理解し、受け止めることが大切です。
聴覚的なフィードバックを出す
相手が話し終わったら、簡単な聴覚的なフィードバックを出すことで、相手に自分が注意深く聞いていることを示しましょう。具体的には、「そうなんですね」とか、「それは大変ですね」といった表現を使うことができます。
オープンエンディング質問を投げかける
相手に質問を投げかけることで、話の続きを促すことができます。ただし、質問はオープンエンディング質問(開放的な質問)にしましょう。例えば、「それで、どういうことですか?」、「どう感じましたか?」などです。
以上の方法を活用することで、無言の状態でも、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
【傾聴】沈黙を破る有効的な方法は?沈黙の理由
傾聴では相手を急かさないことが原則ですが、それでも沈黙が長すぎるという場合には、オープンクエスチョンで尋ねる方法があります。
「いま、どんな状態ですか?」
「今、どんなことを考えてますか?」
話せずに沈黙してしまう大きな理由は4つに分けられます。
沈黙の理由1:答えが出ない
- 詳細な質問を投げかける: 質問を具体的にし、相手が詳しく説明できるようにします。これにより、相手の思考を促進し、答えを見つけやすくなります。
- 共感を表現する: 一時的に答えが出せない場合、共感の言葉や非言語的な合意を示すことで、相手に対して理解とサポートを示しましょう。これが時には答えがない状況での最良の選択です。
沈黙の理由2:まとまらない
- 静かに待つ: 一時的な沈黙を受け入れ、相手に思考やアイデアを整理する時間を与えてください。急いで尋ねたり、圧力をかけないように注意しましょう。
- 要約して確認する: 相手の言葉を要約し、正確に理解したか確認しましょう。これにより、相手がまとめるのを助けることができます。
沈黙の理由3:思いつかない・考えられない
- 開かれた質問を使用する: “何が考えられるか”や “どのようなアプローチが考えられるか”といったオープンエンドの質問を投げかけることで、相手に考える余地を与えます。
- アイデアを共有する: 自身のアイデアを提供し、相手にインスピレーションを与えることができます。これが新しいアプローチや視点を提供することもあります。
沈黙の理由4:別のことを考える・思いついている
- 確認の質問をする: 相手の気を引き戻すために、関連する質問を投げかけてみましょう。これにより、相手が会話に戻りやすくなります。
- 興味を示す: 相手が別のことを考えている可能性があることを受け入れ、相手の関心について質問しましょう。これにより、関連するトピックで会話を維持できるでしょう。
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