傾聴のコツをつかむ分かりやすい「傾聴のあいうえお」というものがあります。
傾聴のあいうえおとは一体どういうことなのか?聞き上手・コミュニケーション活用にもできる「傾聴のあいうえお」についてまとめました。
傾聴のあいうおえとは?
あ:アイコンタクト/相手の目を見る
い:一生懸命さ/あいづち
う:うなづく
え:笑顔
お:終わりまでしっかり聴く/おうむ返し(相手の言葉を繰り返す)
「傾聴のあいうえお」は「相手の話を真剣に聴いていることを、話し手に感じてもらう・示すこと」をまとめたものです。
アイコンタクト(相手の目を見る)
傾聴でアイコンタクトが重要な理由は、相手が自分の話を真剣に聞いていると感じることができるからです。アイコンタクトをしていると、話し手は自分に注目していると感じ、自分の話に真剣に向き合ってくれていると感じるでしょう。これにより、話し手は自分の気持ちや意見を自由に表現しやすくなり、深いコミュニケーションが可能になります。
逆に、アイコンタクトをせずにいると、話し手は自分の話に対して十分な関心がないと感じる可能性があります。これは、話し手が自分にとって重要なことを話しているときに、相手が興味を持っていないと感じると不快に感じることがあるためです。その結果、話し手は自分の気持ちを抑えてしまう可能性があり、深いコミュニケーションが阻害されることがあります。
一生懸命さ
傾聴で一生懸命さが重要な理由は、相手に自分が真剣に向き合っていることを示すことができるからです。相手が話しているときに、無関心な態度をとると、相手は自分の話に対して無視されたと感じる可能性があります。これは、話し手が自分の感情や思考を表現しようとしているときに、相手が全く関心を持っていないように感じるからです。
一方で、相手に真剣に向き合い、話を聴くことで、話し手は自分の話に価値があると感じ、自信を持って話を続けることができます。また、相手が自分に対して興味を持ってくれていると感じると、信頼関係が構築され、コミュニケーションがスムーズに進むことがあります。
つまり、傾聴で一生懸命さを示すことは、相手とのコミュニケーションを円滑に進め、深い関係を築くために必要なことです。
あいづち
傾聴であいづちを打つことは、相手に対する興味や理解を示すことができるため、非常に重要です。あいづちは、相手が話していることを理解していることを示し、話し手の話を受け止めることができるというメッセージを伝えます。
例えば、相手が話をしているときに、うなずいたり、「はい」と言ったりすることで、自分が相手の話を聞いていることを示すことができます。これにより、話し手は自分の話に対して重要なものであると感じ、話を続けることができます。また、あいづちを打つことで、話し手の話をより詳細に聞くことができ、話題の深掘りや、相手の気持ちを理解することができます。
一方で、あいづちを打たない場合は、相手が話しているときに興味を示していないと感じられるため、話し手は自分の話に対する自信を失い、話をやめてしまうことがあります。また、あいづちを打たないと、話の途中で相手とのコミュニケーションが途切れてしまうことがあります。
つまり、傾聴であいづちを打つことは、相手とのコミュニケーションを円滑に進めるために非常に重要な要素の一つであると言えます。
うなづく
傾聴で頷くことは、話し手に自分が彼らの話を理解していることを示すために重要な行為です。頷くことで、相手が話していることに同意したり、共感したり、理解したことを示すことができます。これにより、話し手は自分の話が重要であると感じ、自信を持って話し続けることができます。
また、頷くことは、話し手が話をしている途中で注意を向けていることを示し、話題に集中していることを伝えることができます。これは、話し手が自分にとって重要な話をしていると感じることができ、話を続けることができるようになるためです。
さらに、頷くことは、相手が話し終えたときに、自分が彼らの話に耳を傾けていたことを示すためにも重要です。相手が話し終えた後に、自分が何も理解していないと思われることを避けるために、頷くことで話し手に自分の関心を示すことができます。
つまり、傾聴で頷くことは、相手とのコミュニケーションを円滑に進めるために非常に重要な要素の一つであり、相手との関係を築く上でも重要な行為であると言えます。
終わりまでしっかり聴く
傾聴で相手の話を終わりまでしっかり聞くことは、次のような理由から大切です。
- 相手の気持ちや意見を正確に理解するため:相手が話し終わる前に話を遮ったり、自分の解釈を先に述べたりすると、相手が本当に伝えたいことを正確に理解できない場合があります。
- 相手に対するリスペクトを示すため:相手の話を中途半端に聞いたり、途中で遮ったりすると、相手は自分の話を理解してもらえないと感じる可能性があります。一方、話し終わりまでしっかり聞くことで、相手に対してリスペクトを示すことができます。
- コミュニケーションの質を向上させるため:相手が話を終わるまで聞くことで、相手とのコミュニケーションがスムーズに進み、相手との信頼関係や親密さが高まることがあります。また、相手が本当に伝えたいことを理解できるため、より建設的な対話ができるようになります。
傾聴では特に相手の話を終わりまでしっかり聞くことが大切です。
おうむ返し(相手の言葉を繰り返す)
傾聴でおうむ返しをすることは、話し手が自分の話を正しく聞いて理解してくれていることを示し、話し手に共感を与える効果があります。
また、おうむ返しをすることで、話し手が自分自身の考えを整理し、自己理解を深めることができます。
さらに、おうむ返しをすることで、話し手が自分の意見にもう一度耳を傾け、自分自身の意見を客観的に評価することができます。これにより、話し手はより深い洞察を得ることができ、自己成長につながる可能性があります。
ただし、相手の言葉を繰り返す場合には次のような注意も必要なので適切に行うようにしましょう。
- 文脈を理解する:相手の言葉をそのまま繰り返すと、時には不自然な言い回しや誤解を招くことがあります。言葉の背景や文脈を理解した上で繰り返すことが大切です。
- 適切なタイミングで繰り返す:相手の言葉をすぐに繰り返すことで、相手が話し終わるのを妨げたり、違和感を与えたりすることがあります。相手が自然なタイミングで話し終わるまで待ってから、要点を繰り返すようにしましょう。
- 意図を汲み取る:相手が伝えたいことや意図を汲み取り、それに基づいて要点を繰り返すことが大切です。相手が不快に感じる言い回しや表現をそのまま繰り返してしまうと、コミュニケーションが悪化することがあります。
- 自然なトーンで繰り返す:相手の言葉を繰り返す際には、自然なトーンで繰り返すように心がけましょう。語調や表情によっては、相手が話し続ける意欲を失ってしまうことがあります。
相槌の「あいうえお」で聞き上手・コミュニケーション活用に
あ:ありがたい(感謝の相槌)
い:いえ、いえ(最も使い勝手のいい相槌)
う:運が悪かったですね(相手の気持ちを救う相槌)
え:縁がありますね(強い絆を生む相槌)
お:恩を感じます(深い感謝を表す相槌)
相槌の「さしすせそ」で聞き上手・コミュニケーション活用に
基本のさしすせそ
さ…さすが
し…実力ですね、しらなかった
す…すごい
せ…絶対、センスいいですね
そ…そうなんだ、それで
さ:さすが(承認欲求が最も満たせる相槌)
し:実力ですね(成功者と友人になれる相槌)
す:すごい(自己重要感を満たす相槌)
せ:絶対(是認欲求を満たす相槌)
そ:そうですね(人間関係の基盤をつくる相槌)
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